あれは何十年も前の学生の頃だったと思う、この本が話題で手にしてみたが、さっぱり分からずすぐに断念した。
ネットやAIが身近になり、映画マトリックスや攻殻機動隊などの映像に親しんだ今読むと、とてもおもしろい。
サイバー・パンクといわれるけど、サイバー・ノワールという印象。
文学的表現の部分もフリガナの付け方も日本語訳がいい感じにかっこいい。
AIやマトリックス、冬眠、肉体改造、家族、恋人などあれこれ騒動を起こして厨二病な話にみえるが、それらが複雑に絡み合っていて大して思想を語ってないのに文学的になっちゃってるところがみどころだろう?
1984年にこれだけのデジタル知識を持って刊行したってウィリアム・ギブスンは天才だろう。
日本が舞台になるのだが、そうなったのは当時の日本が最先端だったことでもあろうと思う。2025年の今ならどうかなぁ???

