陶芸#14/上絵付け

上絵付けをやってみた。
日本的画法で、焼いた後に色ガラスで絵付けして、再度焼いて定着させる。
下絵とは絵の輝きが違う感じ。

下絵は焼く前に絵付けすることで西洋的と言われているらしい。

サヨリの細造り
葛切り
蕗と海老の天ぷら

陶芸における**上絵(うわえ)**について、、、


1. 上絵とは

上絵とは、
**素焼き → 釉掛け → 本焼成(釉焼成)**を終えた器の表面に、
上絵具で絵付けをし、低温で再度焼成する装飾技法です。

主に色絵(いろえ)や金彩など、華やかな表現に用いられます。


2. 上絵の工程

基本的な流れは以下の通りです。

  1. 素焼き(約800℃)
  2. 釉掛け
  3. 本焼成(釉焼成)(約1200〜1300℃)
  4. 上絵付け(筆などで描く)
  5. 上絵焼成(約700〜850℃)

※上絵は釉薬の上に描くため、低温焼成になります。


3. 上絵具の特徴

上絵具は、
**顔料+ガラス質(フラックス)**でできており、焼成によって釉面に溶着します。

主な特徴

  • 発色が鮮やか
  • 細密な絵付けが可能
  • 高温では溶けすぎるため低温焼成が必須

4. 上絵の代表的な技法・表現

① 色絵(いろえ)

赤・緑・黄・紫・青など多色を使った絵付け
→ 九谷焼・京焼などで発展

② 金彩・銀彩

金・銀を使った装飾
→ 焼成後に磨くことで光沢が出ることもあります

③ 赤絵

鉄分の赤を基調にした上絵
→ 伊万里・有田焼の代表的技法


5. 下絵との違い

よく比較されるため、簡単な表でまとめます。

項目上絵下絵
描くタイミング本焼成後素焼き後
描く場所釉薬の上素地または釉の下
焼成温度低温(700〜850℃)高温(1200℃以上)
発色鮮やか・多色落ち着いた色調
表現細密・装飾的素朴・力強い

6. 上絵の長所と短所

長所

  • 色数が多く表現が自由
  • 修正や重ね描きがしやすい
  • 絵画的・装飾的な表現に向く

短所

  • 剥がれやすい(使い方に注意)
  • 食器では摩耗に弱い
  • 工程が多く手間がかかる

7. 実用面での注意点

  • 食器の場合、金彩・銀彩は電子レンジ不可
  • 上絵部分は研磨剤入りスポンジを避ける
  • 業務用食器より観賞用・特別用途向き

8. 日本陶芸における上絵文化

日本では
有田焼・伊万里焼・九谷焼・京焼などで高度に発展し、
武家や公家、海外輸出向けの豪華な器として重用されました。


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