上絵付けをやってみた。
日本的画法で、焼いた後に色ガラスで絵付けして、再度焼いて定着させる。
下絵とは絵の輝きが違う感じ。
下絵は焼く前に絵付けすることで西洋的と言われているらしい。







陶芸における**上絵(うわえ)**について、、、
1. 上絵とは
上絵とは、
**素焼き → 釉掛け → 本焼成(釉焼成)**を終えた器の表面に、
上絵具で絵付けをし、低温で再度焼成する装飾技法です。
主に色絵(いろえ)や金彩など、華やかな表現に用いられます。
2. 上絵の工程
基本的な流れは以下の通りです。
- 素焼き(約800℃)
- 釉掛け
- 本焼成(釉焼成)(約1200〜1300℃)
- 上絵付け(筆などで描く)
- 上絵焼成(約700〜850℃)
※上絵は釉薬の上に描くため、低温焼成になります。
3. 上絵具の特徴
上絵具は、
**顔料+ガラス質(フラックス)**でできており、焼成によって釉面に溶着します。
主な特徴
- 発色が鮮やか
- 細密な絵付けが可能
- 高温では溶けすぎるため低温焼成が必須
4. 上絵の代表的な技法・表現
① 色絵(いろえ)
赤・緑・黄・紫・青など多色を使った絵付け
→ 九谷焼・京焼などで発展
② 金彩・銀彩
金・銀を使った装飾
→ 焼成後に磨くことで光沢が出ることもあります
③ 赤絵
鉄分の赤を基調にした上絵
→ 伊万里・有田焼の代表的技法
5. 下絵との違い
よく比較されるため、簡単な表でまとめます。
| 項目 | 上絵 | 下絵 |
|---|---|---|
| 描くタイミング | 本焼成後 | 素焼き後 |
| 描く場所 | 釉薬の上 | 素地または釉の下 |
| 焼成温度 | 低温(700〜850℃) | 高温(1200℃以上) |
| 発色 | 鮮やか・多色 | 落ち着いた色調 |
| 表現 | 細密・装飾的 | 素朴・力強い |
6. 上絵の長所と短所
長所
- 色数が多く表現が自由
- 修正や重ね描きがしやすい
- 絵画的・装飾的な表現に向く
短所
- 剥がれやすい(使い方に注意)
- 食器では摩耗に弱い
- 工程が多く手間がかかる
7. 実用面での注意点
- 食器の場合、金彩・銀彩は電子レンジ不可
- 上絵部分は研磨剤入りスポンジを避ける
- 業務用食器より観賞用・特別用途向き
8. 日本陶芸における上絵文化
日本では
有田焼・伊万里焼・九谷焼・京焼などで高度に発展し、
武家や公家、海外輸出向けの豪華な器として重用されました。

