
発酵と文化人類学?興味湧く。けど、ジミヘンを彷彿させるサイケデリックな表紙で、これヤバイやつ?大丈夫かなぁ?な感じで手にしたみたら、予想を覆す面白さだった。
発酵と世界の様々な文化や伝統、社会構造、人の生き方をあれこれ結びつけるタイトル通りなわけだが、独特な味わいを感じる。
理系と文系の交差点というありそうであまりない謎の魅力を放っている、ちゃんとした解説をしながらも昔の日記サイトを彷彿させるおもしろテキストであったりもする。
その反対にある事象や思考、方法などを比較しながら進んだり戻ったりする流れが好奇心を盛り上げる。
著者が学者というわけでなく社会人と学校と発酵界隈を行ったり来たりでイマフウなよくわからない人みたいな感じもいい。
発酵の解説文より著者が名物になっているような、ハマる人にはハマるだろう。
いろんな事柄が繋がっていく、そもそも繋がっていたのか、思えばそうだ、自分の体には何億何兆という自分の知らない細菌がいたりして自分がある。
紫の雲の中のような知らない世界観が広がる。
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